2月17日、日本臨床美術協会認定 臨床美術士の菊池早苗さん、森まり子さんを講師にお迎えして、第29回 アートのちからで暮らしと人生の充実を オイルパステルで描く まる・さんかく・しかく 臨床美術 体験会を開催いたしました。
2016年2月、みのおてならい体験会の第1回を飾っていただいたのも臨床美術です。今年で4回目を数える臨床美術体験会では、「まる」「さんかく」「しかく」という単純なかたちをモチーフに抽象画を描きます。
体験会で使用するオイルパステルは臨床美術用に開発されました。発色がとても鮮やかで混色も楽しめます。実際に練習してみると、とてもなめらかな描き心地で、初心者にも優しい画材です。
練習が終わると、さっそく本番。
まずは「まる」から。好きな色を使って思い思いのまるを描きます。
次は、また別の色を使って「さんかく」を、そしてまた別の色を使って「しかく」を描き、それぞれの形の中を塗っていきます。いずれも1度使った色は使いません。
こうして、3つの基本の形を組み合わせ、また、それ以外にも、ストライプや点々、ジグザグなど好きな模様を添えたり、重ね描きしたり、あるいは、厚塗りの画面を削ったりすると、思いもよらない色や形に出会うことができます。
納得のいくまで、存分に描き込み、いわく「魔法の粉」のパウダーを振りかけて擦ることで、色が定着し光沢が生まれます。
最後に台紙に貼ってサインを入れたら完成です
完成後は全員の作品を並べて、1点ずつ作品を紹介しながらの臨床美術士によるコメントタイム。
優しさや大らかさ、落ち着きなど、人となりを感じる作品を丹念に鑑賞しながら、作者と言葉を交し合い、また、参加者全員で完成を拍手で称え合います。
お子さんならではの感性溢れる作品には心が洗われました。
同じ画材で、同じモチーフを描いても、ポップあり、モダンあり、奥深さもあれば、かっこよさもあり。それぞれの個性が輝く作品は「みんなちがって、みんないい」。そんな楽しさを実感し、鑑賞会もおおいに盛り上がりました。
小さいお子さんから男性まで、年齢、性別を問わず取り組める体験会。脳が活性化するだけでなく、ひとつのテーブルに集い作業することも楽しかったという嬉しいお声も。
また今回は、この体験会のことを知ってお問い合わせをいただいた箕面在住の臨床美術士 金谷美智穂さんにもアシスタントとしてサポートいただきました。
みのおてならいでは、随時、講師を募集しています。みなさまの“好き”や“得意”で地域の文化づくりに貢献しながら広めてみませんか?
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