7 月21日、テラリウム作家の岡田 充巨 (okada atsuko)さんをお迎えして、第23回 ガラスのなかで 泳ぐ植物!? 涼やかに飾って贈って テラリウム 園芸体験会を開催しました。
岡田さんは、みのおてならいで人気の講師、苔盆景作家 足立隆弘先生のお弟子さん。苔を使った独自のテラリウムを創作されています。
世界には約18,000種類の苔があり、日本で見られるのは約1,800種類。そのうち、名前がわかって、いつでも手に入るものは約10種類ほど。とは言え、箕面の国立公園などで苔をとらないでくださいね!
テーブルの上には、足立先生にならった“お弁当スタイル”で、一人分ずつパッケージした苔と、土台になる用土や小石。その他にも、いろんな種類の苔や、景色を表す為の様々な形の小石、山野草、小さな星形のフィギュアなど、“ビュッフェスタイル”でご用意。みなさんに自由に選んでいただきます。
今回使う容器は、ガラスのキャニスター。
背の高い山野草を入れて、蓋を開けたまま飾るも良し、蓋が開閉できるようにして、湿度を調整しながら飾るも良し。
岡田さんの作品もお手本にしながら、それぞれのイメージをふくらませて、創作開始です。
まずは、底に根腐れ防止剤を入れてから、小石や砂利、活性炭、水苔と、順に平らに敷いていきます。
特に水苔は、隙間があかないように、しっかりと押さえます。
次は、用土を使って景色の土台づくり。高低差をつけたりしながら、山や川、水辺などを表します。
土台ができれば、いよいよ植物を植えたり、小石や苔を置いて、思い思いの風景をつくっていきます。
「たくさん入れすぎず、欲張らない方がきれいですよ」と岡田さん。
各テーブルを回り、優しくアドバイスをしながら、植物の植え方や、苔の扱いなどを実践してくださいます。
みなさん、ピンセットを片手に作業しつつも、「時間を忘れる!」「楽しいねぇ」と会話もはずみます。
仕上げにキャニスターの内側をきれいに拭きあげて、できあがり。
最後はひとりひとり岡田さんから講評をいただきながらの鑑賞会。オリジナリティ溢れる作品を見ながら、次の作品のアイデアも練りつつ…。
当日は足立先生もお越しいただき、松ぼっくりと苔のコラボレーション “苔ぼっくり”をおみやげにいただきました。
ガラス越しの涼やかな緑と、みなさんの笑顔。
猛暑の中、美術室は小さな避暑地になりました。