講師に草野心平研究家の小野浩さんをお迎えして「東北の詩~オンライン特別体験会シリーズ 蛙の詩人 草野心平を語る ~ 死んだら死んだで生きていくのだ」(全2回)を9月17日 前編「心平というひと」18日 後編「心平の作品世界」と二夜にわたって開催しました。
蛙を主人公に、というより蛙そのものとなって数多くの詩を詠み、“カエル語”を能くした詩人草野心平について、心平や高村光太郎、宮沢賢治を研究しておられる小野さんに案内人となっていただき、その生い立ちから人となり、そして作品を、飲み物を手にしてなごやかに、ひもといてゆきました。
詩作のみならず書画にも堪能で、高村光太郎ら同時代の文化人に認められ、現代でもなお多くのアーティストに刺激を与え続けている、草野心平。その世界を終始、たくさんの資料とユーモアとともに、広く深く、小野さんが案内してくださいます。
教科書で習った覚えのある詩を小野さんが朗読されるのに聞き入ったり(小野さんは声も素敵なのです)、受講生も蛙になって「ぎゃわろっ ぎゃわろっ」と合唱したり。ご紹介いただいた詩の中には、カエル語でかかれた詩「ごびらっふの独白」も。
たくさんの資料の中から小野さんがご用意くださった手づくりのフリップに、奥深いお話の間をフッとなごませてくれた蛙のグッズたち。画面も終始賑やかで、遠くにいても同じ場所で拝聴しているような、そんなあたたかな雰囲気に包まれたオンライン特別体験会でした。
小野浩さんへのメッセージ
先生の気さくなお人柄が、とても素敵です。
先日、シュローダー青蛙が家に入って来ました。童話の、蛙になった王子様を思わせる美しいエメラルド色で、大きくて真っ黒な目が輝いていました。自分だけの世界で、ときどき蛙になってみるのも良いですね。
小野先生。楽しかったです。心平さんのことをもっと知りたいと思いました。
講座の進め方も大変参考になりました。ありがとうございます。あすも楽しみにしております。
楽しい講座をありがとうございます。明日も楽しみにしています!
また花巻で、お会いできたらうれしいです。
楽しい講座をありがとうございました。これまで知らなかった草野心平さんの人生にも興味がわき、もっと深く知りたいと思いました。第二夜も楽しみにしています。
草野心平を心から敬愛していることが伝わってきて、その情熱が素晴らしいと思いました。そこを生き切ることこそが人生なのではないかと思います。ありがとうございました。
すごく楽しい講座でした。講師の小野さんのお人柄が画面からあふれ出て、あたたかさを感じる講座でした。手作りの資料や写真など、画面越しにご提示くださる小野先生を身近に感じ、草野心平さんのことをもっともっと知りたいと思いました。本当にありがとうございました。
(申し訳ないことに、先生は私より年上と決めつけて講座をお聞きしていました。何と、私も午年で、しかも2月ですので、先生より8ヶ月早く生まれておりました!!)
高校の現代国語で、心平、中也、藤村、賢治、光太郎 のうちで、好きな詩人を選び、好きな詩を暗記すると言う授業がありました。誰のどんな詩を選ぶかで、クラスの友人の隠された情や、意外な人間性に触れる事ができ、大変面白い時間だったのを思い出しました。私は当時、かなり皮肉れていて、何事も真っ正面から見るのが辛かったので、こっそり藤村の初恋とか読みながら、心平の蛙にも共感し、智恵子抄は恥ずかしくて、中也はカッコつけてるから今ひとつのめり込めず、賢治は意志が強くて決めつけてかかってるような気がして逃げ出したくなり、どうしたらいいかわからなかったのを覚えています。
今回、婆さんカエルのミミミのあいさつが、とても自分の身に合って、涙が出ました。
私が死ぬ時も、「ありがとう」以外に無いと思います。
二夜にわたり、楽しい講座をありがとうございました。草野心平さんの生い立ち、さみしさと孤独、いのちのつながり、なぜカエルなのか…小野先生の草野心平へのあふれる思い、こんな貴重な深いお話を拝聴することができたこと感謝の思いでいっぱいです。第二夜ではいくつもの詩を紹介していただき、草野心平が込めた思いを小野先生に教えていただいて、とても心に響きました。画面越しにみんなでカエル語を話して、はじめは少し恥ずかしかったのですが、みんなとつながりあえた気がして、心あたたかな講座に参加させていただくことができました。本当にありがとうございました。カエルのおもちゃやお人形、とってもかわいかったです。私もカエルグッズが欲しくなりました。
わかりやすく楽しい講座を2日間、ありがとうございました。
詩の解説の中で、心平の残した数々の言葉なども紹介していただき、心に響く言葉がたくさんありました。第2弾、第3弾を期待しています。
草野心平さんという詩人をほとんど知らない身でしたので、小野さんのお話がとても面白くて、二夜とも時間があっという間に過ぎてしまいました。受講生みんなでカエルになって合唱したことも楽しかったです。地球の天地やそこに生きるいのちを詠む心平さんの鋭い眼や深い慈しみを少しでも知ることができたように思います。いわきの記念文学館にもいつか行ってみたいです。
「青イ花」のせつなさ哀しさに、不覚にも、思わず涙がにじみました。夜にお話をうかがうのは、ほんとうに、しみじみと、命のことを考えさせられたそんな時間でした。声に出して読む詩に、聴く側の魂も清められるような気がしました。心平さんの、どこまでも熱く、何かを追い求め続けた、生命賛歌をひしと感じる時間でした。いわきの記念文学館に昨年訪れましたが、また、再び、行きたくなりました。貴重なお話、ありがとうございました。