3月16日、ニット作家の木村広子さんを講師にお迎えして、第30回 あなたも今日から国際ニッターのたまご 花房ゆれる手編みの〈片耳イヤリング〉 編み物入門編を開催いたしました。
木村さんは、日本手芸普及協会手編み師範のほかにも〈魔法の一本針インストラクター〉〈バイアス編み講師〉など複数の資格を持ち、自宅サロンでニット教室を開いておられます。
今回教えていただくのは、片耳イヤリング(ピアス)。 春先にみずみずしく香るミモザを思わせる可愛い小品です。
まずは、木村さんがご用意くださった糸の中から、好きな色を選びます。
清楚な白やシックな黒、春色イエローに落ち着いたブルーグレー。絹100%の穴糸は、ひっぱりにも強く光沢があるので、どの色も美しく、迷ってしまいます。糸が決まれば、木村さんオリジナルの編み図にそって、さっそく鎖編みからスタート。
編み物初心者さんから、かぎ針は久しぶりの方、編み図を見れば大丈夫!のベテランさんまで。
細い糸と小さな編み目に苦戦しながらも、ひとつ、ふたつ…と50目の鎖編みが終われば、いよいよミモザの花。ひとりひとり丁寧に指導してくださいます。
手元と編み図を覗きこみながら、お隣同士助け合う方々や、リラックスして慣れた手つきで、どんどん編み進める方。
同じ編み図でも、力加減によって、小さな花から、ふんわり大きめの花まで、個性豊かな花が、少しずつ咲いていきます。
初めのうちは、質問の声や笑い声も聞こえていましたが、だんだんとその声も少なくなり、集中モードに。
途中、休憩をはさんだものの、時間を惜しむように、いつの間にか一心に針を動かし始めるみなさん。するとそこに、小鳥のさえずりやせせらぎの音が…木村さんが、そっとBGMを流してくださったのです。
優しい自然の音に包まれた安らぎのひととき。手編みの温かさと静かな時の流れに癒されつつ、ひと目、またひと目…。
こうしてミモザの花房ができたら、ピアスかイヤリングをつけて完成です。
耳元で揺れる可憐なミモザと一緒におでかけが楽しめそうですね。
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