5月22日、日本人初のゼンタングル認定講師、さとういずみさんをお迎えして、特別講座 米国カリフォルニア発 留学気分で習う、注目アート「ゼンタングル」入門講座を開催しました。
いずみ先生いわく、ゼンタングルは「描く瞑想」。自分の心を見つめる時間。上手く描くことを目指すのではなく、その過程が大切なのです。
サクラクレパスから発売されている専用キットの説明のあと、まずは呼吸を整えます。
最近話題の「マインドフルネス」がキーワード。
マインドフルネスとは、昔を思い出してくよくよしない、いろんな思いをモヤモヤさせない、まだ始まっていない未来を心配しない、心を今に戻してあげる。今、今、今……。
やわらかいピンク色をイメージしながら、口角を上げて笑顔でゆっくり深呼吸を繰り返します。マインドフルネスな状態で、いよいよスタート。
オリジナルの白いペーパータイルに、まず鉛筆でガイドラインを描き、区分けをします。
ゼンタングルでは、消しゴムは使いません。だからキットにも入っていません。
なぜなら、人生と一緒で「何も間違いはないよ」ということだからです。
4つのセクション(区分け)ができたら、黒いペンで、丸や線などのパターンをそれぞれに描いていきます。
オリジナルタイルの紙は、心を落ち着けてゆっくり描くために、あえて少しひっかかりのあるものを選んでいるとか。
ぐるぐる、ジグザグ…みなさんの集中力も高まっていきます。
4つのパターンを描き終えたら、鉛筆で陰影をつけます。ゼンタングルの基本は白黒ですが、鉛筆は3色めの色、グレーとして使うこともできます。
余白に自分のイニシャルを書き、裏側には日付とサイン、そして、3行日記風に、その日の気持ちや感想などを添えれば完成です。
最後は、全員の作品を並べて鑑賞会。
上手い下手はないので、もちろん人と比べることはありません。
同じペンで同じパターンを描いても、ひとつとして同じものがない、個性あふれる作品の数々に、みなさんも興味津々。
ひと足早く夏がきたような暑い日の午後。ゼンタングルでリラクゼーション。自分の心と向き合う豊かなひとときでした。