4月15日、ブレスアート作家Ma*hanaさんをお迎えして、第10回 春を祝う 手漉き和紙でかたどる花と草木 セレモニー創花 Bless Art ブレスアート体験会を開催しました。
Ma*hanaさんによると、郷土料理があるように、その土地の水と水まわりの文化によって、手漉き和紙にも生産地による違いがあるそうです。
今回は、杉原紙(すぎはらがみ)という、兵庫県多可町で作られている手漉き和紙を使って、一輪の花を作ります。
まずは、1枚の和紙を12枚の短冊状に切り、四隅の角をちぎって、花びらを形づくります。
和紙は、手で切っていきますが、厚めの和紙なので、意外に力も思い切りも必要。
はさみを使うと簡単ですが、みんな同じような仕上りになってしまうため、使うのをやめたそうです。
最初は力を入れるのもためらいがちですが、勢いよくちぎってしまっても大丈夫。
和紙アートの良いところは、失敗がないところ。
どんな風になっても、生花がひとつひとつ違うように、それは“個性”であり、“味”になるのです。
そんな、Ma*hanaさんの優しい言葉に勇気づけられて、みなさん一心に花びらを作っていきます。
次に、和紙の切り口の毛羽立ちをおさめるように、周りに薄く米糊を塗ると、花びらの形が整ってきます。
花びらを重ね、ワイヤーで中央を留めてから茎も作ります。
1枚ずつ花びらを起こしていくとできあがり。
同じ和紙でも、最初の短冊の長さや、角のちぎり方、花びらの立ち上げ方によって、さまざまに表情が変わります。
手漉き和紙を、手でちぎり、形づくる…手仕事の温かさと、心のこもった祝福の花。
窓の外の桜とともに、優しく可憐な花いっぱいの春の一日でした。